予防歯科
- Q特に痛みや自覚症状がなくても、受診してもいいのでしょうか?
- Aもちろんです。
むしろ、症状がない時こそ予防歯科のベストタイミングです。
虫歯や歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどありません。
「痛くなってから治す」のではなく「痛くなる前に守る」ことで、将来的に歯を失うリスクを大幅に下げることができます。 - Q定期検診は、どのくらいのペースで通うのが理想ですか?
- Aお口の状態にもよりますが、一般的には3ヶ月〜4ヶ月に1回のペースをおすすめしています。
唾液検査の結果や歯周病のリスクが高い方の場合は、1〜2ヶ月ごとの短めのスパンをご提案することもあります。
お一人おひとりに最適な間隔を担当衛生士がアドバイスいたします。 - Q毎日しっかり歯を磨いていれば、歯科医院でのクリーニングは不要ですか?
- A残念ながら、セルフケアだけでは限界があります。
歯ブラシでは届かない「歯周ポケット」の奥の汚れや、細菌が膜を作って固まった「バイオフィルム」、石のように硬くなった「歯石」は、プロの専用器具でなければ除去できません。
セルフケアとプロフェッショナルケアは、車の両輪のようにどちらも欠かせないものです。 - Q予防歯科に通うと、どんなメリットがありますか?
- A大きく分けて「自分の歯を長く残せる」「治療の痛みやストレスを減らせる」「生涯にかかる治療費を抑えられる」という3つのメリットがあります。
また、お口の健康は全身の健康(糖尿病や認知症の予防など)にも深く関わっていることが分かっています。 - Q. 唾液検査(シルハ)は、痛みがありますか?
- A. 痛みは全くありません。
少量の水でお口を10秒ほどゆすいでいただくだけの、非常に簡単な検査です。
その場ですぐに結果がグラフで表示されるため、お子さまでも楽しく受けていただけます。 - Q歯科衛生士さんは毎回同じ方が担当してくれるのですか?
- Aはい、当院では「担当歯科衛生士制」を採用しております。
同じ衛生士が継続してお口の状態を拝見することで、わずかな変化にも気づきやすく、これまでの経過を踏まえた一貫性のあるアドバイスが可能になります。 - Q予防歯科は保険が適用されますか?
- Aはい、当院は「口腔管理体制強化加算(口管強)」の認定を受けているため、歯周病の安定期治療(SPT)などの予防管理を保険診療の範囲内で受けていただくことが可能です。
お口の状態によって適用範囲が異なりますので、詳しくはお気軽にお尋ねください。 - Qクリーニング(PMTC)は痛いですか?
- A基本的に痛みはありません。
専用の柔らかいゴム製のチップやブラシを使って磨き上げるため、むしろ「エステのように心地よい」と感じる方が多くいらっしゃいます。
処置後は歯の表面がツルツルになり、お口の中が非常にスッキリします。 - Q子供は何歳から予防歯科に通わせればいいですか?
- A乳歯が生え始めたタイミングでの受診をおすすめしています。
早い段階から歯科医院の雰囲気に慣れることで「歯医者は怖い場所」という苦手意識を持たずに済みます。
また、小さな頃からフッ素塗布や正しい習慣を身につけることは、一生ものの健やかな歯を育てる最高のプレゼントになります。 - Q忙しくてなかなか通えないのですが、1回だけのクリーニングでも効果はありますか?
- A1回のクリーニングでも、その時点での汚れをリセットする効果はあります。
しかし、お口の中の細菌は数ヶ月で元の状態に戻ってしまうため、継続的なケアが重要です。
お忙しい方でも無理なく通えるよう、スケジュール調整なども柔軟に対応いたしますのでご相談ください。 - Qバクテリアセラピー(乳酸菌製剤)は薬ですか?副作用はありますか?
- A薬ではなく「母乳由来の天然乳酸菌」を用いたサプリメントのようなものです。
善玉菌の力を借りてお口の菌バランスを整えるもので、副作用の心配はほとんどありません。
赤ちゃんからご年配の方まで、どなたでも安心してお使いいただけます。 - Q妊娠中でも予防歯科のメンテナンスを受けられますか?
- Aはい、ぜひ受診をおすすめします。
妊娠中はホルモンバランスの影響で歯周病(妊娠性歯肉炎)になりやすく、それが低体重児出産などのリスクに関わることも報告されています。
体調の良い時期(安定期など)に合わせて、無理のない範囲でケアを行いますので、ご予約時にお申し出ください。
10年後、20年後も「自分の歯で笑う」ために
皆さまは、歯科医院に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?
「歯が痛くなってから行く場所」
「悪くなったところを削って治す場所」
これまでは、そのような「治療」中心の考え方が主流でした。
しかし、私が口腔外科での経験を経て、今最も強く皆さまにお伝えしたいのは、「悪くなってから治す」のではなく「悪くならないように守る」ことこそが、本当の意味での健康と豊かな人生を支えるということです。
当院が目指すのは、地域の皆さまが一生、ご自身の歯でおいしく食事ができ、笑顔で暮らせる「予防歯科」の普及です。
なぜ「予防歯科」が必要なのか?
予防歯科の目的は、単に虫歯を作らないことだけではありません。
「お口の中の健康を生涯維持し、全身の健康を守り続けること」にあります。
一度削った歯は、二度と元には戻りません
これまでの歯科治療は「早期発見・早期治療」が良しとされてきました。
しかし、現代の歯科医学では考え方が変わっています。
どんなに優れた詰め物や被せ物も、天然の歯の強度や機能には及びません。
一度削ってしまえば、その歯の寿命は確実に短くなります。
表面的な「治療」はできても、元の「健康な歯」に戻すことはできないのです。
欧米では「歯を守るために歯科に行く」のが当たり前
予防歯科の先進国であるスウェーデンでは、80歳の平均残存歯数が約20本(8020)を達成しています。
これは、国民の約90%以上が歯科検診やメンテナンスを定期的に受診している成果です。
一方で日本人は、80歳での平均残存歯数は13.9本に留まっています。
歯科医院への受診内容も、その8割が「痛みやトラブルがあるからの治療」であり、さらにその7割が「過去の治療箇所の再治療」というデータもあります。
「痛くなってから行く」という習慣が、結果として歯を失う原因になっているのです。
「データと対話」に基づいた予防プログラム
当院の予防歯科は、単にお口の掃除をするだけではありません。
患者さま一人ひとりのお口の個性に合わせ、科学的なデータと密なコミュニケーションを掛け合わせた、あなただけの「予防プラン」を作成します。
唾液検査(シルハ):お口の「今のリスク」を5分で可視化
「毎日磨いているのに、なぜか虫歯になりやすい」
その答えは、あなたの唾液の中に隠されているかもしれません。
当院では、最新の唾液検査システム「シルハ」を導入しています。
少量の水でお口をゆすぐだけで、目には見えない6つの項目(虫歯菌の活性度・酸性度・緩衝能・白血球・タンパク質・アンモニア)を測定。
わずか5分で、あなたのお口の「虫歯のなりやすさ」「歯周病のリスク」「清潔度」がグラフ化されたレポートを作成します。
この数値に基づき、曖昧な指導ではなく、あなたに今最も必要な対策をピンポイントでご提案します。
安心の「担当歯科衛生士制」:あなたの変化に寄り添うパートナー
予防歯科において、患者さまの過去の状態を知っていることは最大の強みです。
当院では、専任の歯科衛生士があなたの「専属パートナー」として継続的に担当します。
毎回同じスタッフが診させていただくことで、お口の中のわずかな変化や異変にもいち早く気づくことができ、より深く、リラックスしたコミュニケーションが可能です。
生活習慣やホームケアのお悩みも、気兼ねなくご相談ください。
「口腔管理体制強化加算(口管強)」認定による質の高い継続ケア
当院は厚生労働省より「口腔管理体制強化加算」の認定を受けています。
これは、予防歯科の設備や体制が国の厳しい基準を満たしている証です。
これにより、歯周病の安定期治療(SPT)などを、保険診療の枠組みの中で計画的に受けていただくことが可能です。
高度な予防管理を、安心して継続できる環境を整えています。
当院で行っている具体的な予防処置:プロの技術による徹底ケア
自分で行う「セルフケア」と、歯科医院で行う「プロフェッショナルケア」が揃って初めて、一生ものの歯を守ることができます。
当院では以下の専門的な処置を組み合わせています。
ブラッシング指導(TBI):一生使える「磨き技術」をマスター
「磨いている」つもりでも、歯並びやクセによって磨き残しは必ず生じます。
担当衛生士が、あなたのお口に合わせた最適な歯ブラシの選び方、角度、動かし方を、鏡を見ながら丁寧にお伝えします。
磨き残しが染め出される「見える化」を体験していただくことで、明日からのホームケアが劇的に変わります。
クリーニング(PMTC):歯のエステで、バイオフィルムを徹底除去
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)は、専用の機器とペーストを使用した、プロによる本格的なお口の掃除です。
最大の特徴は、歯ブラシでは決して落とせない細菌の塊「バイオフィルム」を徹底的に剥がし落とすこと。
お茶やコーヒーの着色汚れ(ステイン)も除去され、本来の白さとツルツルの舌触りが戻ります。
痛みはなく、あまりの心地よさに眠ってしまう方もいらっしゃるほど、リフレッシュ効果の高い処置です。
高濃度フッ素塗布:歯の表面を「強化ガラス」のように守る
クリーニングによって汚れを落とした直後の歯は、成分を吸収しやすい状態です。
そのタイミングで高濃度のフッ素を塗布することで、歯の再石灰化(修復)を促し、エナメル質を酸に強い「丈夫な歯」へと鍛えます。
お子さまの乳歯はもちろん、大人の方の「根面虫歯(歯の根っこの虫歯)」予防にも非常に効果的です。
バクテリアセラピー(バイオガイア):菌を殺すのではなく「善玉菌」で整える
当院では、スウェーデンで生まれた最新の予防法「バクテリアセラピー」を推奨しています。
天然の乳酸菌(L.ロイテリ菌)を摂取することで、お口の中の菌バランスを善玉菌優位に整えます。
薬で菌を殺すのではなく、体内環境を整えることで、虫歯・歯周病の抑制だけでなく、口臭改善や全身の免疫力向上にも期待ができる、体に優しい予防アプローチです。
予防歯科がもたらす「5つの最小限」
定期的にメンテナンスに通うことは、一見すると「手間」に感じるかもしれません。
しかし、生涯という長いスパンで見たとき、予防歯科には圧倒的なメリットがあります。
治療時間が最小限で済む(深刻なトラブルが起きない)
治療回数が最小限で済む(通院期間が短縮される)
治療時の苦痛が最小限で済む(削る・抜くといった処置が減る)
治療費が最小限で済む(高額な補綴治療が必要なくなる)
生涯失う歯の数が最小限で済む(「8020」を現実のものに)
歯周病は「なる前に防ぐ」が最大の治療
歯周病は「沈黙の病(サイレントディジーズ)」と呼ばれ、自覚症状がないまま進行し、最後には歯が抜け落ちてしまう感染症です。
一度失われた歯を支える骨(歯槽骨)を元に戻すのは、非常に困難で時間がかかります。
統計では、定期的にメンテナンスを受けている方は、受けていない方に比べて将来残る歯の本数に大きな差が出ることが証明されています。
歯周病治療後にメンテナンスを継続した方は約90%が状態を維持できていますが、受けなかった方は約90%が悪化したという報告もあります。
私たちは、皆さまに「後悔」をしてほしくありません。
「もっと早くから通っていればよかった」という言葉をなくすために、全力でお手伝いをいたします。
院長より:笑顔溢れる地域づくりのために
予防歯科は、単なる歯のお手入れではありません。
自分の歯でしっかり噛めることは、栄養摂取、脳の活性化、および生活習慣病の予防に直結します。
私は、この金沢文庫の地で、お子さまからご年配の方までが、治療のためではなく「健康で美しくあり続けるため」に笑顔で通ってくださる歯科医院でありたいと願っています。
あなたの人生をより豊かにするために、私たちと一緒に「予防歯科」を始めませんか?
スタッフ一同、皆さまのご来院を心よりお待ちしております。
