歯周病治療
- Q.歯周病は、他人にうつりますか?
- A.はい、歯周病は細菌感染症ですので、食器の共有やスキンシップを通じて家族間で感染(垂直・水平感染)する可能性があります。
ご自身だけでなく、ご家族全員でお口を清潔に保つことが、再感染を防ぐ鍵となります。 - Q.治療は痛いですか?
- A.基本的なクリーニングでは痛みはほとんどありません。
歯ぐきの奥深くを掃除する場合や外科処置の際は、しっかりと麻酔をかけますのでご安心ください。
むしろ、放置して炎症が悪化した時の方が、激しい痛みや抜歯の苦痛を伴うことになります。 - Q.歯周病で一度溶けた骨は、本当に戻るのですか?
- A.条件にもよりますが、当院が行っている「再生療法(エムドゲインなど)」を用いることで、失われた骨を再生させ、抜歯を回避できる可能性が十分にあります。
諦める前に一度、精密検査を受けられることをお勧めします。 - Q.タバコを吸っていると治りにくいですか?
- A 残念ながら、喫煙は歯周病を悪化させる最大の要因です。
ニコチンが血管を収縮させ、歯ぐきに栄養がいかなくなるため、治療をしても治りが著しく悪くなります。
当院では禁煙のサポートや、喫煙されている方向けの特別なケアプランもご相談に乗っています。 - Q.治療が終わったら、もう通わなくていいですか?
- A.いいえ、ここからが本当のスタートです。
歯周病は「治癒」というより「安定」という表現が近いです。
一度綺麗になっても、ケアを怠れば菌はすぐに増殖します。
3〜4ヶ月に一度の定期検診を受けることで、一生ご自身の歯を守り続けることができます。 - Q.歯ぐきの掃除だけで何回も通うのはなぜですか?
- A.歯石は一度取れば終わりではなく、層になって重なっていることが多いからです。
また、一度に広範囲を掃除するとお体に負担がかかるため、ブロックに分けて丁寧に除去します。
何より、掃除をした後の「歯ぐきの反応(治り具合)」を確認しながら進めることが、精密な治療には欠かせません。 - Q.歯磨き指導は受けたくないのですが、飛ばせますか?
- A.お気持ちは分かりますが、当院では非常に重要視しています。
歯科医院でどんなに綺麗にしても、残りの360日以上のケアが間違っていれば、歯周病は必ず再発します。
患者さまご自身が「除菌のプロ」になっていただくことが、最も安上がりで、最も効果的な治療法なのです。 - Q.歯ぐきの状態が良くなると、治療費も変わりますか?
- A.基礎がしっかりすることで、将来的な再治療(やり直し)の回数が劇的に減ります。
結果として、生涯でかかる歯科治療費を大幅に抑えることに繋がります。
「目先の早さ」よりも「生涯の安心」を、私たちは提供したいと考えています。
一生、自分の歯で笑い、健康でい続けるための「全身管理」
「歯を磨くと血が出るけれど、痛くないから大丈夫」
「最近、口臭が気になると言われた」
「歯が長くなった気がする、グラグラする」
もし上記のような症状があるなら、それは体が発している「危険信号」です。
歯周病は、自覚症状がないまま進行し、ある日突然、健康な歯を根こそぎ奪っていく恐ろしい病気です。
しかし、歯周病が奪うのは「歯」だけではありません。
近年の研究で、歯周病は全身の寿命や老化(アンチエイジング)に直結していることが明らかになりました。
当院では、口腔外科医の視点と専門知識を持つ歯科衛生士のチームプレイで、あなたのお口と全身の健康を守り抜きます。
歯周病と「全身の健康・アンチエイジング」の深い関係
歯周病菌は、お口の中だけに留まりません。
唾液と共に飲み込まれたり、炎症を起こした歯ぐきの血管から血液に乗り、全身へと運ばれます。
深刻な疾患のリスク増大
糖尿病、狭心症・心筋梗塞、脳梗塞、誤嚥性肺炎、アレルギー疾患。
さらに妊婦さんの場合は、早産や低出生体重児出産のリスクを高めることが証明されています。
「老化」を加速させる
体内に入った歯周病菌は、細胞を傷つける「活性酸素」を増やし、全身の老化を早めます。
認知症・寝たきりの予防
調査によると、自分の歯が多く残っている人ほど、認知症や寝たきりになるリスクが低く、前向きで生き生きとした生活を送っていることが分かっています。
歯周病治療に取り組むことは、単なる「お口掃除」ではなく、「一生、若々しく自立した生活を送るための先行投資」なのです。
【重要】すべての治療の成否を決める「歯周基本治療」という名の基礎工事
家を建てる時、どれほど豪華な上部構造を設計しても、地盤が緩んでいれば家はすぐに傾いてしまいます。
歯科治療も全く同じです。
桜井歯科医院では、被せ物(審美歯科)やインプラント、あるいは高度な再生療法を行う前に、まずは「歯周基本治療(ししゅうきほんちりょう)」を徹底することを最優先しています。
なぜ「まずは土台」なのか?
多くの患者さまは「早く白い歯を入れたい」「痛いところだけ治してほしい」と願われます。
しかし、歯ぐきに炎症(腫れや出血)がある状態で治療を進めてしまうと、以下のような取り返しのつかないリスクが生じます。
精密な型取りができない
歯ぐきが腫れていると、被せ物の境界線が正確に判別できません。
腫れが引いた後に「被せ物と歯ぐきの間に隙間ができてしまった」「見た目が不自然になった」という失敗を防ぐため、炎症をゼロにしてから型取りを行います。
再発の連鎖が続く
お口の中の細菌数が多いまま治療を終えても、すぐに新しい被せ物の周りから虫歯や歯周病が再発します。
せっかくの治療を「一生モノ」にするためには、まず除菌(クリーニングとブラッシング指導)を完了させることが不可欠です。
外科手術の成功率が下がる
再生療法やインプラントなど、歯ぐきを切開する手術を伴う場合、術前の口内環境が悪いと成功率が下がってしまいます。
お口の中が清潔であればあるほど、術後の治癒は早く、感染リスクは低くなります。
当院が行う「徹底した基礎固め」の内容
TBI(プロによるブラッシング指導)
「磨いている」と「磨けている」は違います。
担当衛生士が、あなたのお口に最適な道具選びと磨き方をオーダーメイドで提案し、ご自身で除菌できる技術を身につけていただきます。
徹底的なスケーリング(歯石除去)
目に見える部分だけでなく、歯周ポケットの深くに潜む細菌の塊を完全に除去します。
再評価検査
一度掃除をして終わりではありません。
一定期間おいてから再度検査を行い、歯ぐきが「治療を受け入れられる健康な状態」になったかを確認します。
「まだ被せ物を入れてくれないの?」と思われるかもしれません。
しかし、それは私たちが「あなたの歯を二度と失わせたくない」と真剣に考えている証です。
土台がしっかりした状態で入れた歯は、驚くほど長持ちし、見た目も美しく馴染みます。
桜井歯科医院の歯周病治療 3つのこだわり
当院では、一般的な歯科医院よりも一歩踏み込んだ、専門性の高い治療を提供しています。
① 院長、歯科衛生士は日本臨床歯周病学会会員。専門知識を持つスタッフ
歯周病は細菌による「感染症」です。
1mm³のプラーク(歯垢)には、数億〜10億もの細菌が潜んでいます。
この目に見えない敵を退治するには、高度な専門知識が必要です。
当院の歯科衛生士は「日本臨床歯周病学会」に所属し、常に最新の知見と技術を研鑽しています。
実は、これほどまでにスタッフの専門教育に力を入れている医院は多くありません。
② 安心の「担当歯科衛生士制」
お口の状態、歯並び、磨き癖、生活習慣は一人ひとり異なります。
当院では一人の患者さまに対し、特定の歯科衛生士がずっと担当する「担当制」を導入しています。
あなたのお口の些細な変化を見逃さず、二人三脚で改善へと導きます。
③ 唾液検査「シルハ」による「見える化」
「なんとなく」の治療はしません。
当院では最新の唾液検査システム「シルハ」を導入しています。
たった5分の検査で、お口の中の細菌活性、酸性度、粘膜の健康状態を数値化。
科学的な根拠に基づいた、あなただけのオーダーメイドプログラムを作成します。
高度な歯周外科治療:抜歯を回避し、歯を支える土台を再生する
「歯周ポケットが深すぎて、通常の掃除では届かない」
「骨が溶けてしまっているので、抜くしかないと言われた」
重度まで進行してしまった歯周病の場合、歯ぐきの外側からの処置(基本治療)だけでは限界があります。
しかし、そこで諦める必要はありません。
当院では、口腔外科的なアプローチによって、歯の寿命を劇的に延ばす「歯周外科治療」を行っています。
フラップ手術(歯肉剥離掻爬術)
目に見えない汚れを「ゼロ」にする精密な清掃
歯周ポケットが5mm〜6mmを超えてくると、通常の器具では根の深い部分にこびりついた歯石を完全に取り除くことが物理的に不可能です。
フラップ手術では、局所麻酔下で歯ぐきを数ミリだけ優しく切り開き、隠れていた歯の根っこを直接目で確認できる状態にします。
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を併用し、肉眼では見落としてしまう微細な汚れや感染組織を100%徹底的に除去できます。
原因菌が完全にいなくなることで、ブヨブヨだった歯ぐきが歯にピタッと引き締まり、深かったポケットが劇的に改善します。
歯周組織再生療法(エムドゲイン・GTR法)
失われた「骨」をもう一度、呼び戻す
かつて「一度溶けてしまった骨は戻らない」とされてきましたが、現代の歯科医療では、骨を再生させることが可能です。
エムドゲイン法
子どもの歯が生えてくるときに重要な役割を果たすタンパク質(エムドゲイン・ゲル)を、清掃した根の表面に塗布します。
これにより、体が「ここに新しい組織を作れ!」という信号を出し、失われた歯周組織や骨の再生を促します。
GTR法(組織再生誘導法)
骨が溶けたスペースに、特殊な人工膜(メンブレン)を設置します。
これは、再生の遅い「骨」ができる場所を、再生の早い「歯ぐき」に横取りされないように「場所取り」をする技術です。
数ヶ月後には、膜の下に新しい骨が形成されます。
人工骨移植
深刻な骨の欠損を補い、強固な土台を再建する
骨の溶け方が複雑だったり、欠損範囲が広かったりする場合、自身の組織だけでは再生が追いつかないことがあります。
その際に使用するのが「人工骨(骨補填材)」です。
清掃した部分に人工の骨の素を填入することで、それが「足場」となり、ご自身の新しい骨が作られるのを強力にサポートします。
院長より:歯周病治療は、すべての治療の「基礎」です
私は口腔外科医として、歯周病でボロボロになり、すべての歯を抜かなければならなくなった方を多く見てきました。
そのたびに「もっと早く、適切な治療に出会っていれば……」と悔しい思いをしてきました。
歯ぐきを整え、お口の中を清潔に保つことは、食事を美味しくし、会話を楽しくし、そしてあなたの寿命を延ばすことに繋がります。
桜井歯科医院のスタッフは、単に汚れを取るだけの作業員ではありません。
あなたの人生を健康で豊かにするための「パートナー」です。
お口がツルツルになる爽快感、寝起きの爽やかな感覚。
こだわりの治療を通じて、ぜひその感動を実感してください。
私たちは、あなたが最後の一本まで自分の歯で噛める未来を、決して諦めません。
歯周病に関するよくある質問(Q&A)
