口腔機能低下症

    お口の「わずかな衰え」は、全身の健康が崩れるサインです

    金沢文庫(横浜市金沢区)の歯医者、桜井歯科医院の口腔機能低下症

    「最近、食べ物が飲み込みにくくなった」
    「食事中にむせることが増えた気がする」
    「口の中が乾きやすく、話しにくい」
    「柔らかいものばかり選んで食べるようになった」

    これらは単なる「加齢のせい」ではありません。
    もしかしたら、お口の機能が複合的に低下する「口腔機能低下症(こうくうきのうていかしょう)」という病気かもしれません。

    横浜市金沢区、金沢文庫の桜井歯科医院では、口腔外科医としての専門的な視点から、この「お口の衰え」を早期に発見し、再び力強く噛んで飲み込める体を取り戻すための専門外来を行っています。

     

    口腔機能低下症とは?:放置すると「寝たきり」のリスクも

    金沢文庫(横浜市金沢区)の歯医者、桜井歯科医院の口腔機能低下症

    口腔機能低下症とは、噛む力、飲み込む力、お口の清潔さ、唾液の量などが少しずつ低下し、お口が本来持っている機能が十分に果たせなくなった状態を指します。

    近年、「オーラルフレイル(お口の虚弱)」という言葉が注目されています。
    お口の機能が落ちると、食事が偏り(低栄養)、人との会話が億劫になり(社会性の低下)、筋肉が衰え(身体機能の低下)、最終的には要介護状態へ繋がることが分かっています。
    いわば、口腔機能低下症は「全身の衰えのドミノ」の最初の一枚です。
    しかし、この段階で適切にアプローチすれば、機能を維持・回復させることが十分に可能です。

     

    口腔外科医だからこそできる「精密な機能評価」

    お口の機能は、目に見えにくいものです。
    当院では、口腔外科の最前線(長野赤十字病院)で多くの摂食嚥下(飲み込み)トラブルを診てきた経験を活かし、以下の7つの項目に基づいた精密な検査を行っています。

     

    7つの検査項目(3つ以上当てはまると口腔機能低下症です)

    口腔衛生状態の不良
    お口の中が汚れやすく、細菌が増えていないか。

    口腔乾燥
    唾液が減り、粘膜が乾いていないか(ドライマウス)。

    咬合力(こうごうりょく)の低下
    自分の歯や入れ歯で、しっかり噛めているか。

    舌口唇運動機能の低下
    舌やくちびるがスムーズに動き、言葉をはっきり発音できるか。

    低舌圧(ていぜつあつ)
    食べ物を送り込む「舌の力」が弱まっていないか。

    咀嚼(そしゃく)機能の低下
    食べ物を細かく噛み砕けているか。

    嚥下(えんげ)機能の低下
    飲み込む時に「むせ」たり、飲み込みにくかったりしないか

    当院では、専用の測定機器(舌圧測定器など)を用いて客観的な数値で評価します。
    「なんとなく」ではなく「根拠」に基づいて、お一人おひとりに必要なトレーニングや治療を立案します。

     

    なぜ桜井歯科医院でこの治療を行うのか

    命を守る「誤嚥性肺炎」の予防

    金沢文庫(横浜市金沢区)の歯医者、桜井歯科医院の口腔機能低下症

    口腔外科医として私が最も危機感を抱いているのは、お口の機能低下が招く「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」です。
    お口の中の細菌が、飲み込む力の衰えによって誤って肺に入ってしまう。
    これが高齢者の死因の多くを占める肺炎の原因となります。
    機能を維持することは、文字通り「命を守る」ことに他なりません。

     

    「噛める」ことが脳を活性化する

    金沢文庫(横浜市金沢区)の歯医者、桜井歯科医院の口腔機能低下症

    しっかり噛むことは、脳の血流を促進し、認知症の予防にも繋がると言われています。
    当院では、入れ歯の調整や虫歯治療と並行して、この「機能訓練」を行うことで、患者さまの人生の質(QOL)をトータルで高めることを目指しています。

     

    改善に向けたプログラム:楽しみながら取り組む「お口のリハビリ」

    金沢文庫(横浜市金沢区)の歯医者、桜井歯科医院の口腔機能低下症

    検査の結果、口腔機能低下症と診断された場合、当院の歯科衛生士と共にリハビリテーションを行っていきます。

    口腔清掃指導(プロフェッショナルケア)
    機能が落ちると汚れが溜まりやすくなります。
    まずは細菌数を減らし、清潔な環境を作ります。

    舌・くちびるのトレーニング(あいうべ体操など)
    舌の力を強め、食べ物をスムーズに喉へ送り出す訓練を行います。

    唾液マッサージ
    唾液腺を刺激し、お口の乾きを改善。
    味覚を正常に戻し、飲み込みをスムーズにします。

    食事指導・カウンセリング
    今の機能で安全に食べられる食事の工夫(形態や栄養バランス)についてアドバイスします。

     

    院長より:いつまでも「おいしく、楽しく」過ごすために

    金沢文庫(横浜市金沢区)の歯医者、桜井歯科医院の口腔機能低下症

    私は、長野の病院時代に、満足に食事ができなくなったことで一気に元気を失ってしまう患者さまをたくさん見てきました。
    歯を直すことはもちろん大切ですが、それ以上に「お口という道具を使いこなす力」を維持することが、長寿社会を幸せに生きるための鍵です。

    「お父さん、最近食が細くなったな」
    「お母さん、よくむせるな」

    そんなご家族のちょっとした気づきが、健康寿命を延ばすきっかけになります。

    金沢文庫の皆さまが、生涯自分の口でおいしく食事をし、楽しくお喋りをし、ハツラツと笑い合える未来。
    私たちは、口腔外科の知見を活かした「お口のリハビリテーション」で、その未来を全力で支えます。

     

    口腔機能低下症に関するよくある質問(Q&A)

    Q.何歳くらいから検査を受けたほうがいいですか?
    A.基本的に65歳以上の方が保険適用の対象となります。
    しかし、50代から機能の低下が始まる方もいらっしゃいます。
    「昔より食事が遅くなった」「パサつくものが食べにくい」と感じたら、年齢に関わらず一度ご相談ください。
    Q.検査は痛いですか? 時間はどれくらいかかりますか?
    A.全く痛みはありません。
    アンケートへの回答や、専用の機器に息を吹き込んだり、舌を動かしたりする検査です。
    時間は30分程度で、その日のうちに結果をご説明できます。
    Q.むせるのは歳のせいだと思っていましたが、治りますか?
    A.適切な訓練(嚥下リハビリ)を行うことで、飲み込む力を改善させたり、進行を遅らせたりすることが可能です。
    何もしなければ衰える一方ですが、意識的に動かすことで維持できるのがお口の筋肉の特徴です。
    Q.家族の物忘れが気になります。お口の機能と関係ありますか?
    A.深い関係があります。
    「噛む」刺激が減ると脳への血流が低下し、認知機能に影響を及ぼすという研究報告が多くあります。
    また、口腔機能が低下して会話が減ると、社会的に孤立し、認知症のリスクが高まることも指摘されています。
    Q.検査や治療に保険は使えますか?
    A. はい、50歳以上で特定の条件を満たす場合、保険診療の範囲内で検査と治療が可能です。

     

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